腹痛とは
腹痛でお悩みになられたことのある方は多くいらっしゃると思いますが、腹痛の種類によっては医療機関に受診するべき場合もあります。
下記のような腹痛症状の方は医療機関になるべく早めに受診をしましょう。
◆ ピンポイントで場所がわかる痛み
◆ 冷や汗や吐き気を伴うような強い痛み
◆ 明らかにおなかを押して痛みがある場合
◆ 食事や飲酒に伴う腹痛
◆ 発熱や血便、激しい下痢を伴う腹痛
お腹の上側(みぞおちからおへそ)が痛む場合
腹部に強い痛みを感じる場合は胃や膵臓、胆のうに原因がある可能性があります。上腹部痛を起こすよくある消化器疾患として以下があげられます。
胃
急性胃炎、胃潰瘍、十二指腸潰瘍
膵臓
急性膵炎
胆のう
胆石発作、胆管炎、胆のう炎
お腹の下側が痛む場合
下腹部が痛む場合は小腸や大腸に異常があり、腸に関連した消化器疾患が影響していることがあります。よくある疾患としては胃腸炎、過敏性腸症候群、虫垂炎、腹膜炎、憩室炎などが挙げられ、発熱や便通異常(便秘や下痢など)を伴うことが多いです。
いずれの疾患の場合においても、的確な問診や触診が重要です、必要に応じて腹部超音波検査や大腸内視鏡検査(大腸カメラ)などの検査が必要です。
ストレスによる腹痛(機能的なお腹の痛み)
上記のような消化器疾患に影響して発生する腹痛以外にも、ストレスによる腹痛もよくあります。ストレスにより自律神経の機能が乱れることで、腸の神経が知覚過敏となり腹痛や便通異常を引き起こしやすくなります。
ストレスによる腹痛は消化器疾患のときとは異なり、複数の症状が出ることはないので、自覚がある場合は日常生活でストレスに繋がるものを避けるようにしましょう。
腹痛の対処法
日常生活の改善
自分自身にストレスがかかり、自律神経の乱れに伴う腹痛の方は実は多いです。日常生活の中でストレスに起因している習慣が何か見抜き、日頃からストレスがかからない生活が実現できるように努力をしましょう。特に身体的ストレスよりも精神的なストレスに起因する場合が多いので、過度な緊張などは禁物です。
食生活の改善
腹痛は食生活にも大きく影響します。腹痛が続く時期に下記のような食生活は避けましょう。
◆ 刺激物を食べる
◆ 飲みすぎ、食べすぎ
◆ 食物繊維不足
とにかく胃に負担をかけない、刺激をしない、無理な活動をさせないことが重要です。特に飲みすぎ食べすぎは普段からも気を付けるようにしましょう。また、腹痛は便秘に影響することもあるため、便秘から腹痛が発生していることが予想される場合は普段から食物繊維を多く摂るようにして、便秘を予防することも大切です。