花粉症(季節性アレルギー性鼻炎)について
花粉症の人口は推計1,000万人以上にのぼり国民病と言われております。原因は食生活や住環境の変化により、アレルギー体質の人が増加していることや大気汚染など様々な要因が考えられておりますが、戦後盛んに植林されたスギ林の樹齢が30年を超えて花粉量が多くなっていることが大きな原因と言われております。
原因
花粉症とは、アレルギー性鼻炎の一種で、植物の花粉が主な原因です。
主なアレルゲン
スギ、ヒノキ、カモガヤ、オオアワガエリ、ブタクサ、シラカバ、など
症状
鼻水、鼻づまり、目のかゆみ、皮膚のかゆみ、身体の熱感、だるさ
対策
花粉の飛散量・症状に合わせて対策しましょう。重要なのは早期対策です。花粉が飛散する2週間前から症状を緩和させる薬の服用を開始することにより、花粉の飛散量の多い時期でも症状を軽くする効果が期待できます。
View39 検査法
アレルギー症状を引き起こす原因(アレルゲン)にはダニ、ハウスダスト、花粉、食物、カビなど様々な物質があり、一度に39項目を測定できる検査です。保険適応可能です。
花粉の種類と飛散時期
スギ
1月中旬~5月
雌雄同株で、2~4月に花を咲かせ、針型の葉が螺旋状についた枝先に雄花がつきます。
ヒノキ
2月~7月中旬
スギからやや遅れて花粉症が始まります。スギよりも約1ヶ月遅れて花粉が飛散し、共通抗原性があるため、スギ花粉症の方は注意が必要です。
カモガヤ
5月~7月
イネ科の多年草。花粉相互の共通抗原性が強く、小児が突然多量の花粉に曝露されることがある。
ブタクサ
8月~10月
道端や空き地に見られるキク科の1年草。高さは1mほど。
開花時期は7月~10月頃。雄花は、約2~3mの黄色い小花を咲かせます。
ヨモギ
9月~10月
本州、四国、九州に分布し、山野や道端に生える多年草です。夏の終わりから秋にかけて1m程度に伸び、分岐した枝先に穂状で小型、黄褐色の花をつけます。
治療方法
花粉症をはじめとするアレルギー性鼻炎は、治療を始める前にアレルギーの原因を特定することで、症状を緩和することが可能です。
眼鏡やマスク、環境整備などにより、花粉やほこりなどのアレルギー原因物質を回避する抗原回避と薬物療法が中心になります。
内服薬
患者様の症状とライフスタイルに合わせた治療を行っております。運転する方、授乳中の方も安心して使用できる内服薬をご提案致します。
予防薬としては、スギ花粉飛散2週間前から内服を開始することで、より効果的で通常よりも症状が緩和されます。
点鼻薬と点眼液
花粉症治療としての効果が高く、副作用が少ないため症状や鼻づまり、目のかゆみが強い方には内服薬に加えて処方しております。