内科の病気
内科の病気

内科

Disease
About

気管支喘息(ぜんそく)とは

気道にアレルギーによる炎症が起こり過敏になり、「かぜ」や「寒暖差」などの刺激に対し気管支が狭くなり咳や痰が出ることを繰り返します。喘鳴(ゼーゼー、ヒューヒュー)や呼吸困難、咳・痰が喉や胸がつまったような症状が起こります。

Reason

原因

気道におこるアレルギーで、「ほこり」「花粉」「ペットの毛」などの吸入抗原に対するアレルギーが代表的です。

気道は常にアレルギーによる炎症が起こり、その結果過敏な状態の「気道過敏性」を起こしていると言えます。

Diagnosis

診断

喘息診断実践ガイドラインでは、問診において大項目として喘息を疑う症状(喘鳴、咳嗽、喀痰、胸苦しさ、胸痛)あることに加え、小項目(15項目)のうちいずれか1つ以上あれば喘息を疑うとしています。

  • ステロイドを含む吸入薬もしくは経口ステロイド薬で呼吸器症状が改善したことがある

  • 喘鳴(ゼーゼー,ヒューヒュー)を感じたことがある

  • 3週間以上持続する咳嗽を経験したことがある

  • 夜間を中心とした咳嗽を経験したことがある

  • 息苦しい感じを伴う咳嗽を経験したことがある

  • 症状は日内変動がある

  • 症状は季節性に変化する

  • 症状は香水や線香などの香りで誘発される

  • 喘息を指摘されたことがある(小児喘息も含む)

  • 両親もしくは兄弟に喘息がいる

  • 好酸球性副鼻腔炎がある

  • アレルギー性鼻炎がある

  • ペットを飼い始めて1年以内である

  • 末梢血好酸球が300 /μl以上

  • アレルギー検査(血液もしくは皮膚検査)にてダニ,真菌,動物に陽性を示す

Allergens

アレルゲン

通年性アレルゲン

ダニ、ハウスダスト、イヌ、ネコ、ガ、ゴキブリ、カビなど

季節性アレルゲン

スギ、ヒノキ、イネ科、キク科など

Treatment

治療方法

基本は吸入ステロイド

喘息はアレルギー性炎症により気管支が過敏となる病態であり、普段は症状がなくても突然出ることがあり、これを喘息発作といいます。喘息治療の基本はアレルギーの炎症を抑える吸入ステロイド治療です。加えて、症状をとるために、気管支がせまくなったら気管支を広げる薬(気管支拡張薬)、咳や痰がでるならそれらを抑える薬(せき止めや去痰薬)を併用します。症状がひどいときにはステロイド内服も行われます。

About

「気道リモデリング」について

喘息患者さんでは症状がなくても水面下で「炎症」や「伸び縮み」が繰り返し起きており、気管支が固くなり太くなる、病的な老化である「気道リモデリング」が起こります。

症状がなくても吸入薬を続けることは、気管支の炎症や伸び縮みを防ぎ、気道リモデリングの予防につながります。喘息治療を継続するようにしましょう。

Precaution

日常生活での注意点

ハウスダスト対策

寝具周りの手入れをして、こまめに換気をしましょう。

感染予防対策

風邪をひかないようにしましょう。

花粉症対策

悪化する前に早めの治療を行いましょう。

吸入薬

継続して使用しましょう。