外科の病気
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できものとは

「できもの」と一般的な表現されるものについては、原因はウイルスや細胞、脂肪、老廃物など多岐にわたります。

医学的に腫瘍と言い換えると、悪影響を与えるような皮膚がんをイメージしてしまいがちですが、良性のものから悪性のものまで様々です。どちらも早期発見、早期治療を行うことが重要です。

良性か悪性かの見分け方ですが、一般論としては硬くてでこぼこしていて、押しても動かないものは悪性のがんの可能性が高いです。良性のものは、ゴムのように柔らかく表面は丸みを帯びており、押すと動きます。ただあくまでも大まかな判断材料ですので、気になる方は一度診察を受ける事が大事です。

ここでは、いくつかの良性腫瘍と悪性腫瘍について紹介していきます

Benign tumor

良性腫瘍

ほくろ

良性腫瘍の中でも最も一般的に知られているのが、「ほくろ」です。

厳密にはメラニン色素を作り出す母斑細胞と呼ばれる細胞が集合し、固まったものです。
ほくろは皮膚がんととても似ている部分があり見分けることが非常に難しいため、もし悪性である可能性が高いと判断した場合は、手術で切除し病理検査を行うことで診断が確定します。

粉瘤(アテローム)

表皮嚢腫とも呼ばれる良性の皮膚腫瘍です。
皮膚の下に袋状の組織ができ、そこに皮脂や角質といった老廃物が溜まることで、できるできものです。
ニキビやしこりと似たように感じますが、放置すると皮膚が隆起するほど大きくなり、異臭や細菌感染による炎症を起こす可能性があります。

粉瘤は手術を行わない限り根治できないのが特徴で、手術には「くりぬき法」「切開法」の2つの手術方法を用いて摘出します。

脂肪種(リポーマ)

最も多くみられる皮下の良性腫瘍です。
身体の各部に発生し痛みや痒みといった症状はありませんが、放置するとどんどん大きくなり目立ってしまいます。
脂肪腫自体は良性の腫瘍ですが、まれによく似た症状や見た目の悪性腫瘍もあります。

Malignant tumor

悪性腫瘍

いわゆる「がん」のことで、この腫瘍を疑う特徴がある場合には、すぐに病院での診断を受けることをおすすめします。

悪性黒色腫(メラノーマ)

色が黒いことから、ほくろと見間違う代表的な皮膚がんです。手足などの末端部分に生じることが多く、大きなほくろや急にできたほくろなどは、このがんに該当する可能性があります。

ぼやけてはっきりしないもの、色が混在するもの、表面が隆起しているものなどが要注意です。

基底細胞癌

高齢者に多いのが基底細胞癌で、放置すると大きくなり、中央部がくずれてへこんできたりします。

有極細胞癌

皮膚が盛り上がったしこりになるので、イボと間違われることがあります。特に顔面や手の甲など、紫外線を浴びやすい場所に見られる傾向にあります。
表面がもろく崩れやすいので、少しの摩擦で傷になりジクジクしたり、かさぶた状態になるなどの特徴があります。

見分けるポイントとしては、悪臭がしたり、できものを繰り返している場所にできたる、表面がジクジクしたり、かさぶたになるものは要注意です。