About
変形性膝関節症（膝の痛み）とは
関節の軟骨がすり減って薄くなったり無くなってしまい、膝の形が変形し、痛みや腫れをきたす状態です。進行すると露出した骨同士がぶつかり、関節の本来の滑らかな動きが障害されます。ただ関節の変形が強さと痛みや症状の強さは必ずしも一致せず、痛みや症状を引き起こす原因は、関節の変形だけではなく、多くの要因が関係していると考えられます。
厚生労働省の報告によると、日本国内での変形性膝関節症の患者数は自覚症状を有する患者数は約1000万人、潜在的な患者数は約3000万人と言われております。
Symptoms
症状
主な症状は、「痛み」「腫れ」「動かしづらい」などです。初期はこわばりを感じる方が多いです。立ち上がる時や、階段などで膝に体重がかかった時に痛みがでます。
膝の変形が進むと腫れが引かなかったり、曲げ伸ばしがしづらくなってきます。症状が進行する前に、治療を始めることが大切です。
Diagnosis
診断
レントゲン検査により骨の変形や、骨同士のすきまをみることで病態の進行具合がわかります。
関節リウマチなどの疾患が疑われる場合には血液検査や関節液の検査を行うこともあります。
参考の画像(レントゲン)では膝関節の隙間が狭くなっています。
Treatment
治療
保存的加療として、当院では痛み止め内服と湿布処方、またヒアルロン酸の膝関節腔内注射を行っております。
症状が強い場合は、ステロイド＋局所麻酔薬の膝関節腔内注射も行っております。
人工膝関節置換術など外科治療が必要であると判断される方は、速やかに病院にご紹介いたします。