外科の病気
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外科

Disease
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とこずれ(褥瘡)とは

褥瘡(じょくそう)とは、床ずれや潰瘍性皮膚炎などとも呼ばれ、身体のある部位に対して継続的な圧力や摩擦が加わり、皮膚や軟組織の損傷が生じた状態を指します。褥瘡は、身体の動かしにくい部位や長時間床に寝たままの場合に発生しやすく、高齢者や寝たきりの人、糖尿病や循環器系疾患などの基礎疾患を持つ人によく見られます。

Reason

原因

主な原因は、身体の一部分に継続的な圧力がかかっていることです。例えば、床に横たわった状態で同じ体勢を長時間続けることで、身体の重みによって皮膚や軟組織が圧迫され、血液循環が悪くなって組織に酸素や栄養素が届かなくなります。この結果、皮膚や軟組織が壊死することがあります。

Symptoms

症状

初期段階では皮膚が赤くなり、痛みや熱感が生じます。その後、水ぶくれや潰瘍ができ、膿が出ることもあります。重症化すると深い潰瘍ができ、骨まで達してしまうこともあります。このような場合は、感染症などの合併症を引き起こすことがあります。

Severity

重症度

褥瘡は以下の図のようにd0からD5までの深さに分類されます。

Prevention

予防

以下のような方法があります。

体位変換

長時間同じ姿勢を続けないようにし、2時間に1回程度は体勢を変えましょう。

体圧分散

マットレスや座布団などの体圧分散具を使用することで、圧力を均等に分散させることができます。

栄養摂取

タンパク質やビタミンCなどを十分に摂取し、皮膚や軟組織の健康を保ちましょう。

清潔

日常的な清潔を心がけ、汚れたままにしないようにしましょう。

Treatment

治療

治療には、以下のような方法があります。

除圧

身体の圧力を解除することで、褥瘡の進行を防ぎます。

患部の清掃

薬剤を用いて患部を清掃し、感染を防止します。

保湿処置

乾燥した皮膚に保湿剤を塗ることで、皮膚を保護し、損傷を修復します。

手術

深い潰瘍など、重症の場合は手術が必要となる場合があります。

治癒過程