皮膚科・泌尿器科の病気
皮膚科・泌尿器科の病気

皮膚科・
泌尿器科

Disease
About

アトピー性皮膚炎とは

アトピー性皮膚炎とは、かゆみのある湿疹が良くなったり悪くなったりを繰り返す病気です。皮膚の角層の以上で起こる皮膚の乾燥とバリア機能異常が原因と考えられており、多くはアトピー素因を持っていると考えられております。

Reason

アトピー素因

  • 家族もしくはご自身が、アレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎、アトピー性皮膚炎にかかったことがある

  • アレルギーの原因となるIgE抗体を作りやすい

Diagnosis

診断

以下の3つを満たすものをアトピー性皮膚炎と診断します。

  • 掻痒(痒みで掻いてしまう皮疹)

  • 特徴的皮疹と分布
    …乳児期:頭、顔にはじまり、体幹・四肢に下降
    …幼小児期:頚部、四肢関節部
    …成人期:上半身(頭、頚、胸、背)

  • 慢性・反復性の経過(新旧の皮疹が混在)

Develop

発症・悪化因子

  • 食物(卵・牛乳・小麦など)

  • 乾燥

  • 掻破(かいて傷つけること)

  • 物理化学的刺激(石鹸、洗剤、衣服のこすれなど)

  • ダニ、ほこり、ペットなど

  • ストレス

  • 細菌、真菌(カビ)

Treatment

アトピー性皮膚炎の治療

アトピー性皮膚炎の治療は外用薬が中心となります。

ステロイド外用薬

その効果を元に5段階で分類されています。「皮疹の重症度」に見合った薬剤を選ぶことが大切です。

コレクチム軟膏(JAK阻害薬)

アトピー性皮膚炎の原因となる生理活性物質(サイトカイン)であるIL-4, IL13, IL31が免疫細胞や神経受容体と結合し細胞内の炎症を引き起こすシグナルに関わるJAKを阻害することにより皮膚の炎症や痒みを抑える薬です。

保湿剤

皮膚バリア機能と保湿因子がアトピー性皮膚炎で低下しており、塗布することで水分含有量を改善し皮膚バリア機能の維持に役立ちます。

抗ヒスタミン薬(内服)

皮膚のかゆみをコントロールする目的として、外用薬による治療に加えて使用されます。